ローソク足の並びから見るトレンドの種類(代表的なローソク足の並び)

では次に代表的なローソク足の並びとその時の特徴について見ていきましょう。
①Wボトム(W底)
下落トレンド継続から一旦反発(1番底)した後に価格が再度反落し、その後、前に作った1番底付近の水準で再度反発(2番底)していくケースを『Wボトム(W底)』と呼びます。
また、最初の反発をした高値から横に水平に引いた線を『ネックライン』と呼び、2番底を付けた後にこのネックラインを上抜けしてくればその後上昇していく可能性が高くなります。
詳細は以下の図解をご覧ください。
②逆三尊(逆ヘッドアンドショルダー)
先程と同じように下落トレンド継続から一旦反落(レフトショルダー)し、その後レフトショルダーラインを割り込んで再度反発(ヘッド)、そして次の安値(ライトショルダー)はヘッドよりも上で反発した形状を『逆三尊』と呼びます。
また、Wボトムと同じようにネックラインを上抜けしてくればその後上昇していく可能性が高くなります。
詳細は以下の図解をご覧ください。
③カップウィズハンドル
Wボトムや逆三尊形成後ネックラインを上抜けし、再度押しを作ってから上抜け後の高値ラインを上抜けしていく形状のことを『カップウィズハンドル』と呼びます。
取っ手付きのコーヒーカップの形状に似ていることからこのような名前が付けられたそうです。
また、Wボトムや逆三尊形成後ネックラインを上抜けると、そのネックラインが次はサポートラインの役目に切り替わりサポートとして機能しやすくなりますので、大口の投資家達は、追加買いなどのポイントとしてこの場面を狙っているとも言われています。
詳細は以下の図解をご覧ください。
④Wトップ(W天井)
上昇トレンド継続から一旦の高値(1番天井)を付けた後に価格が再度反落し、その後、前に作った1番天井と同じ価格水準まで再度上昇し、再度戻り高値(2番天井)を作っていくケースを『Wトップ(W天井)』と呼びます。
また、最初の反発をした安値から横に水平に引いた線を『ネックライン』と呼び、2番天井を付けた後にこのネックラインを割り込んでくると価格が下落していく可能性が高くなります。
詳細は以下の図解をご覧ください。
⑤三尊天井(ヘッドアンドショルダー)
先程と同じように上昇トレンド継続から一旦反落(レフトショルダー)し、その後レフトショルダーラインを上抜けて再度反落(ヘッド)、そして次の安値(ライトショルダー)はヘッドよりも下で反落した形状を『三尊天井』と呼びます。
また、Wトップと同じようにネックラインを割り込んでくると価格が下落していく可能性が高くなります。
詳細は以下の図解をご覧ください。
その他さまざまな形状はありますが、これぐらいを覚えておけば十分かと思います。
また、上記図のように奇麗な波形を作ることも少ないですので、大まかな形状をイメージしておくのと同時に、その形状になる理屈を理解しておくことで、応用的に使えるようになってくるかと思います。