日経225先物の注文の仕方が知りたい!各証券会社注文の種類とその名称説明【保存版】

みなさん、注文をする際に各証券会社によって、
- 注文の仕方が違ったり
- できること、できないことがあったり
- 逆指値?OCO注文?IFD注文?Uターン注文?名前がいろいろあってややこしい
- 売り注文って新規売りのこと?手仕舞い売りのこと??
なんて感じたことはないでしょうか?
このページでは、それらの疑問を解消するための内容をお伝えしていくページとなっています。
できるだけ私なりにかみ砕きながら説明していきますね(^^)/
気になるところから見る
言葉(表現)の違い、意味について
まず、最初に、色々な証券会社のホームページを見ていると、
表現の違いによってややこしくなっているような部分もあると思いましたので、先に説明しておきたいと思います。
特に注文方法のところで、
「〇〇で売り!」という表現がよく出てきます。
あるページには、この売りの意味を ⇒ 『新規の売りエントリー』として
また違うページでは ⇒ 保有中の買い玉の『決済売り』として
書かれている場合があります。
なんかこの『売り』という言葉の使い方、ややこしいですよねー(-_-;)
では、このことについて、説明していきますね。
もし、参考にするページで『売り』という言葉が出てきたら、まずは、このように解釈するようにしてみてください↓
これは、新規売りのことを指しているのか?
それとも、決済売りのことを指しているのか?
ということを。
- 新規売りとは?
その名の通り、新たに売りの注文をすることです。
売り=価格が下がれば利益の出るトレードですね。
- 決済売りとは?
これにも、様々な呼び方がありますが、基本は、『買い玉の手仕舞い売り』と理解しておけば問題ないでしょう。
要は、新規で買いエントリーをした後の決済の方法のことを指します。
その中には、結果として利益確定になるものもあれば、損切り(ロスカット)になる場合もありますが、
いずれも決済売りと言います。
インターネット上には、色々な情報があり、そして色々な表現の仕方があります。
それらの言葉の根源が分からないと、いくら読んでもチンプンカンプンになってしまいますので、
上手にかみ砕きながら理解していくようにしましょう!
トレードに携わっていく上で、そして色々な情報を見ていく上で、
まず、『売り』という言葉(表現)の意味を理解しておく必要があると思いましたので、先にお伝えさせて頂きました。
では、では、次から本題に入っていきましょう!
注文方法の基本(指値、成行、逆指値)
指値とは?
一般的な通常注文方法の一つで、
新規買いの場合は ⇒ 現在の価格よりも安い価格を指定して買う
新規売りの場合は ⇒ 現在の価格よりも高い価格を指定して売る
買い玉の手仕舞い売りの場合は ⇒ 現在の価格よりも高い価格を指定して売る
(買い玉は高い位置で手仕舞いした方が得になる)
売り玉の手仕舞い買戻しの場合は ⇒ 現在の価格よりも安い価格を指定して売る
(売り玉は安い位置で手仕舞いした方が得になる)
「有利な条件で新規注文または手仕舞いを行いたい時」に使うイメージですね。
《新規エントリー指値の場合のイメージ》
成行とは?
指値注文とは違い、価格を指定せず、注文を出す時の約定可能な値段で自動的に約定する注文方法です。
※約定とは ⇒ 売買が成立することを意味する(注文が通ったこと)
約定するまでいくらで約定したかが分かりません。
では、成行注文はどんな時に使うのか?
例えば・・・
新規注文の場合、
「指値が約定しなかったら嫌なので、いくらでもいいからとにかく注文を通したい時」
「指値が思い通りに通らなかったので、指値を取り消してとにかく注文を通したい時」
手仕舞い注文の場合、
「十分に利益が乗っているので、いくらでもいいからこの辺りで手仕舞い(利益確定)したい時」
「損失が膨らんでいるので、とにかく早く損失を決定付けたい時」
など、こんな時に使います。
簡単に言うと、
「とにかくいくらでもいいからッ!」っていう時ですね(^^)
逆指値とは?
通常の指値注文は、「有利な条件で新規エントリーまたは手仕舞いをしたい時」に使うものという説明をしましたが、
逆指値注文は、「今よりも不利な条件で新規注文または手仕舞いをしたい時」に使う注文方法になります。
指値とは逆の注文方法なので、逆指値という名前になっています。
???
「不利な条件・・・」という表現に少し誤解を生んでしまうかもしれませんので、
もう少し詳しく、
それは分かったけど、じゃぁなんで、不利な条件で注文する必要があるのか?
について説明していきたいと思います。
では、逆指値注文はどんな時に使うのか?
という例を挙げてみます。
新規注文の場合、
買いの場合(売りの場合は逆と考えてください)
「このラインを上抜けしたらもっと上昇するんじゃないか!?」
と思っている時に、「そのラインを抜けたら買い!」という注文を出したい場合。
いわゆる、ブレイク系のトレードの時によく使われたりします。
『注文位置は不利でも、相場の状況が有利な状況になったので注文する』という感じですね。
《逆指値新規注文のイメージ》
手仕舞い注文の場合、
現在保有している玉が、
買い玉であれば、「これ以上下がったらもう諦めよう」という時
売り玉であれば、「これ以上上がったらもう諦めよう」という時
に使用する注文方法です。
要は、『損失を決定付ける行為』のことを指します。
(場合によっては利益になることもある)
損切りやロスカットといわれるものですね。
《逆指値ロスカットのイメージ》
以上が、基本的な3つの注文方法ということになります。
これさえしっかりと理解していれば、後は応用的に理解できるかと思いますので、
ここはきっちりと抑えておきましょう!
各証券会社の注文方法、呼び名についての説明
いろいろな証券会社のホームページを見た時に、
「注文方法の呼び名が違う!」
または、違う証券会社に乗り換えした時に、
「今まで使っていたものとなんか違う!」
と感じたことはないでしょうか?
では、
この呼び名はどういう意味なのか?
そして、何ができるのか?
ということについての説明を進めていきますね。
※以下からは証券会社名が出てきますが、全ての証券会社を網羅している訳ではないということをご了承ください。
OCO(オーシーオー)注文とは?
この名称を使用している証券会社は、
【SBI証券】【ライブスター証券】【岡三オンライン証券】です。
OCO注文とは、簡単に言うと『2つの注文を同時に出せる』というものです。
そしてどちらかの注文が約定すると、自動的にもう一方の注文が取り消されます。
では、どのような時にOCO注文を使用するのか?
という点について例を挙げていきたいと思います。
新規注文の場合、
実際に私はこの注文方法を使用することはありませんが、
例えば、現在価格から指定する高い位置に到達した場合は「売り注文」を、
現在価格から指定する安い位置に到達した場合は「買い注文」を
同時に入れておくことが可能な注文方法です。
「売り買いどちらのチャンスがありそうで、逃したくない!」という時に使用します。
《新規同時注文のイメージ》
手仕舞い注文の場合、
OCOの使い方は、こちらをメインに考えて頂ければいいかと思います。
保有している玉の、
①『利益確定指値』と②『損切り(ロスカット)逆指値』をセットで注文できる注文方法です。
※②の損切りについては、保有玉の仕掛け値よりも高い位置に設定しておけば、それは損切りではなく、利益確定にもなります。
「どこで利益を確定させたいか、もしくはどこで損を確定させたいか、という2つの手仕舞い注文を同時にできる」
ということですね。
《手仕舞い同時注文のイメージ》
↓下の方まで読んだ場合に使うジャンプボタン↓
↑下の方まで読んだ場合に使うジャンプボタン↑
IFD(イフダン)注文とは?
この名称を使用している証券会社は、
【SBI証券】【ライブスター証券】【岡三オンライン証券】です。
IFD注文とは、
『新規注文と決済注文を同時に注文できる方法』
のことです。
※「IF(もし)~になれば、どうする」という意味ですね。
では、IFD注文はどのような時に使用するのか?
という点についてですが、
『注文価格と利益確定価格が決まっている時』
に使う注文方法ということになります。
この注文方法を使うメリットは、
- 注文後その注文が約定されたかどうかを常時確認する必要がない
- 注文約定後、改めて利益確定の決済注文を出す必要がない
ということが挙げられます。
上手に使いこなせば便利な注文方法ですね。
《IDF注文のイメージ》
↓下の方まで読んだ場合に使うジャンプボタン↓
↑下の方まで読んだ場合に使うジャンプボタン↑
IFDOCO(イフダンオーシーオー)注文とは?
この名称を使用している証券会社は、【SBI証券】です。
【ライブスター証券】⇒ IFDO
【岡三オンライン証券】⇒ IFD+OCO
という表記になっていますが、いずれも意味は同じです。
IFDOCO注文とは、
その名の通り、上記でご説明した『IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法』です。
要は『3つの注文が同時に出せる』ということになります。
3つの注文とは、
『①新規注文+②決済指値注文(利益確定)+③決済逆指値注文(損切り)』
です。
先程上記でご説明した、IFD注文だけであれば、『①新規注文+②決済指値注文(利益確定)』まではできるのですが、
③決済逆指値注文(損切り)を出すことができません。
IFD注文の場合、新規注文後、順調に利益確定に向かっていく値動きになれば問題ないのですが、
値動きが逆行してしまった場合、損失を確定する、損切り(ロスカット)ができなくなってしまいます。
『IFD注文+決済逆指値注文(損切り)ができるのがIFDOCO注文である』
と理解して頂ければいいでしょう。
損切り(ロスカット)を設定する前提でトレードをされている方は、非常に便利な注文方法ですね。
《IFDOCO注文のイメージ》
逆指値付通常注文とは?
この名称を使用している証券会社は、【楽天証券】です。
逆指値付通常注文とは?
『通常の指値注文と逆指値注文を同時に発注できる注文方法』
です。
この注文方法は、上の項目で説明したOCO注文と内容的には同類ですので、そちらの説明をご覧ください。↓
追跡注文とは?
この名称を使用している証券会社は、【松井証券】です。
この注文方法も、上の項目で説明したOCO注文と内容的には同類ですので、そちらの説明をご覧ください。↓
W指値注文とは?
この名称を使用している証券会社は、【カブドットコム証券】です。
この注文方法も、上の項目で説明したOCO注文と内容的には同類ですので、そちらの説明をご覧ください。↓
±(プラマイ)指値注文とは?
この名称を使用している証券会社は、【カブドットコム証券】です。
±指値注文とは?
『始値、終値、約定価格の3つを基準とした注文方法』
です。
と言っても、なかなかイメージが付きにくいかと思いますので、この、
±指値注文はどのような時に使用するのか?
という例を挙げてみたいと思います。
- その日の始値価格より-〇〇円になれば買いという時
- その品の始値価格より+〇〇円になれば売りたいという時
- 前日の終値より-〇〇円になれば買いたいという時
- 前日の終値より+〇〇円になれば売りたいという時
応用的には、Uターン注文との組み合わせでこんな注文もできる・・・
- ±指値注文で買い玉約定(注文確定)後、+〇〇円で利益確定売り(指値)を、-〇〇円で損切り注文を一括でしたい時
Uターン注文とは?
この名称を使用している証券会社は、【カブドットコム証券】です。
この注文方法は、上の項目で説明したIFD注文と内容的には同類ですので、そちらの説明をご覧ください。↓
時間指定注文とは?
この名称を使用している証券会社は、【カブドットコム証券】です。
時間指定注文とは?
その名の通り、
『時間を指定して注文できる注文方法』
です。
その時間という中には、2つのパターンがあり、
「〇〇時〇〇分になったら注文・・・」
「〇〇分後に注文・・・」
の2通りが存在します。
では、時間指定注文はどのような時に使用するのか?
例を挙げてみたいと思います。
- 時間指定成行注文
「〇時〇分になったらとにかく買い(売り)たいという時」
※あまり使用する機会はないかと思います。
- 時間指定取消付き指値
「今から〇〇分後までの間に指値で買い(売り)ができなければ注文を取り消したいという時」
※これは、使い方次第では便利だと思います。
- 時間指定訂正付き指値
「指定した指値が〇〇分後までに約定しない場合は成行に訂正してでも注文を通したい場合」
※「指値が通ればラッキーだなー」「けど、指値が通らなくても注文を通したい」という時には便利ですね。
Tick指値とは?
この名称を使用している証券会社は、【岡三オンライン証券】です。
Tick指値とは?
岡三オンライン証券でできる注文方法で、
上の項目でご説明した「IFD注文・IFD-OCO」注文時に使用できるものです。
例えば、通常であれば、
25530円で新規買いをして、+60円で手仕舞い注文を入れようとした際に、
(25530円+60円)という計算の後、25590円という手仕舞い注文値を入力する必要がありますが、
このTick指値を使用すると、『+60円』という希望の利幅を入力するだけでいいのです。
『わざわざ計算する手間を省けたり、計算間違いを防ぐ上においても便利な機能』
だと思います。
計算の苦手な私にでも簡単に処理ができますね(^^)
ツイン指値とは?
この名称を使用している証券会社は、【マネックス証券】です。
この注文方法は、上の項目で説明したOCO注文と内容的には同類ですので、そちらの説明をご覧ください。↓
リバース注文とは?
この名称を使用している証券会社は、【マネックス証券】です。
この注文方法は、上の項目で説明したIFD注文と内容的には同類ですので、そちらの説明をご覧ください。↓
FAK、FOK、FASってなに?
注文をする際に、『執行条件』という項目に、「指定なし(FAS)」「FAK」「FOK」というものを選ぶものがありますが、
それらはいったいどういったことを意味しているのでしょうか?
なんとなく目にはしているけど、どういった意味なのか分からないという方は、ご覧になってみてください。
簡単に説明しますと、
- 「指定なし(FAS)」
複数枚の注文を出し、一部の注文が約定した場合、『残りの枚数を引き続き有効とする』条件
- 「FAK」
複数枚の注文を出し、一部の注文が約定した場合、『残りの枚数を失効(取消)とする』条件
- 「FOK」
複数枚の注文を出し、全枚数が約定しなかった場合、『全ての枚数を失効(取消)とする』条件
ということになります。
これらは、指値注文、成行注文ともに存在しますので、一応表にまとめておきますね。
以上となります!
注文方法や名称で迷った場合は、再度このページをご覧くださいm(__)m
※これまでお伝えしてきた内容は、現時点での私の知りえる範囲内の情報であり、全ての内容を保証するものではありません。
詳細につきましては、各証券会社のホームページをご確認ください。
次回は、
⇒ 「どこの証券会社が一番いいの!?各証券会社徹底比較!【保存版】」
という記事を書いていこうと思います。