日経225先物で1円単位の呼値で表示されるのはなぜ!?ストラテジー取引が関係

- 「日経225先物って10円単のはずなのに、なぜか1円単位で表示されている!?」
- 「表示がおかしくなったのか?」
- 「しかもSQ前によく起こるのはなぜ?」
なんてことを、感じたことはありませんか?
この点について、ちょこっと解説してみたいと思います。
まずは、日本取引所グループ(JPX)のホームページより、内容を抜粋してみます。↓
当該約定は、ストラテジー取引によるものです。
複数銘柄の売り/買いを組み合わせた注文を1注文として取り扱うストラテジー取引については、当該取引にかかる呼値の単位(値段の刻み)が、元となる銘柄の通常の立会取引における呼値の単位とは異なることがあります。
(例:日経225ラージ呼値の単位は10円に対し、ストラテジー取引の呼値は1円。)
また、ストラテジー取引は、通常の取引とは別(専用の板)で発注・約定されますが、ストラテジー取引の約定数値は、元となる銘柄の約定数値と合わせて公表しています。
こうしたことから、ストラテジー取引が成立した場合には、呼値の単位未満の約定数値が表示されることがあります。
例)日経225先物ラージ(呼値の単位:10円)9限月において、9時11分51秒にストラテジー取引( 9月限月/12月限月のカレンダー・スプレッド)による約定が17,003円で成立した場合
時刻 約定数値
9:11:53 17,000
9:11:52 16,990
9:11:51 17,003(ストラテジー取引による約定)
9:11:50 16,990上記のとおり、ストラテジー取引はあくまで別の専用の板上で取引されるものであり、日経225先物ラージの場合、通常の立会取引における呼値の単位は一律10円となっておりますので、ご留意ください。
いかがでしょうか?
これが全ての答えなのですが、
「ストラテジー取引???」
なんか、分かったような分からないような・・・
微妙な感じですよね(^^;
では、私なりに少しだけかみ砕いてご説明したいと思います。
まず、上の説明を読んで分かることは、
「ストラテジー取引というものが、何か原因しているような感じがする」ということですよね。
じゃぁ、
「ストラテジー取引」って何なのでしょうか?
以下、上から順に、このように理解してみてください。↓
1、通常皆さんが行っている日経225先物取引とは別取引である
ストラテジー取引という専用の板がある。
2、ストラテジー取引には、カレンダースプレッドという種類があり、それが採用されている
だんだん、ややこしくなってきましたね(^^;
別に名前を覚える必要はありません。
3、カレンダースプレッドとは?
3-1、前提としてストラテジー取引は、複数の限月の取引(売り買い)を同時に成立させる取引の事をいう
3-2、「期近限月取引(最終取引日直前の限月)」の売り、及び「期先限月取引(二番目の限月)」の買いを組み合わせた注文を「1つ」とする注文方法
4、ストラテジー取引の呼値の単位は1円
ここでなんとなく「1円単位の表示」ということが薄っすら見えてきましたね。
通常我々が行っている、日経225先物は10円単位、miniは5円単位ですが、ストラテジー取引は1円単位の呼値になっています。
5、ストラテジー取引と通常取引を合算して表示される
結果、1円単位の表示が出てくる、ということなんですね。
どうでしょうか?
「少しだけ分かったような・・・」
ぐらいでしょうか(^^;
もう少しまとめた表現をすると、
「SQ前は時期的な性質上、ストラテジー取引という取引が行われ、その取引と合算され表示されることで、1円単位という呼値が付く」
こんな感じでいかがでしょうか(^^)
(はしょり過ぎ!?( ゚Д゚))
結論としては、
実際の取引は、ラージは10円単位、miniは5円単位で通常通りですし、
1円単位という表示がたまに出るだけで、なんら支障はないということです。
「そんなことがあるんだー!」
っていう程度で十分だと思います。
そして、名前も忘れてしまってもいいです(笑)
私も、1週間もすれば「なんやったっけ??」って忘れると思います(^^)
あまり深く気にし過ぎず、また気になったら、このページを読んでみてください!
おしまい!