大阪北部地震で感じたこと(トレーダーとしてやっておくべきこと)

昨日、2018年6月18日午前7時58分、大阪北部を震源とした大きな地震がありました。
まず初めに、この地震によって尊い命が失われてしまいました。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
そして、怪我をされた方も多数おられた事、本当に残念に思います。
私も大阪府の北部に住んでいますので、下から大きなハンマーで叩き上げられているような大きな衝撃を直に体験しました。
突然のことで、衝撃を受けた後すぐに緊急地震速報が鳴るといった感じでした。
その時は、小学生の娘は登校途中、中学生の娘が登校直前で私と妻と共に自宅にいてましたので、
とっさに近くにあるクッションを二人に渡し、二人に寄り添うようにしながらじっと揺れがおさまるのを待って、一旦外に逃げ出しました。
幸い、私の住んでいる付近では今のところ大きな被害はなく済んでおりますが、
まだまだ、余震は続いていますので、今後これ以上の被害がないことを祈るばかりです。
こういった、大きな災害が起こった時に、情報発信しているトレーダーとして、何を伝えることができるか?と考えました。
もちろん、体感的なことを伝えるのも重要だとは思いますが、
トレーダーとして今の私にしか伝えることができないことを提供することが私の今の使命だと思い、今回の記事を書いております。
こんな時に不謹慎だと思われるかもしれませんが、
『トレーダーとしてやっておくべきこと』
を記事に残しておこうと思います。
気になるところから見る
まずは身を守ること
こういった自然災害はいつ何時起こるかは分かりません。
今回私が体験した地震よりも、もっともっと大変な状況に陥った経験のある方はたくさんおられますが、
今回の地震でも、正直、起こった瞬間は何が起こったのか?ということと、
何をすればいいのか?ということが頭の中をめぐりパニック状態になりました。
非常に無力感を感じました。
もちろん、トレードのことは二の次、三の次で、
- まずは、自分の身を守ること
- そしてご家族や周囲の方の安全を確保すること
- 安否の確認を行うこと
- 正しい情報を取り入れること
- 二次災害が起こらないような対策を取ること
などを最優先に考え、行動を起こして頂きたく思います。
私も昨日はトレードのことは一切頭にありませんでした。
災害時の正しい行動につきましては、消防庁のホームページなども一度ご覧になっておいてください。
見ているのと、見ていないのとでは大きな違いになるかと思いますので。
http://www.fdma.go.jp/bousai_manual/
常に準備をしておく
地震大国日本に住んでいる以上、いつ地震が起こってもおかしくない、という気持ちの準備と、実際の備えをしておく必要があります。
世界の地震の多い国ランキングで、日本はインドネシアに続いて第2位だそうです。
ここからは、トレードの準備について絞り込んでお話ししていきたいと思います。
大きな災害が発生した時は値が下がる(こんな時はトレードすべき?)
基本的に大きな災害が発生した時には、瞬間的な下落が起こる傾向にあります。
その内容は、一概にまとめることはできませんが、
『相場が発生した状況をネガティブに織り込む』
という言葉を落としどころにしておけばいいかと思います。
(これは、その時やその後の状況によって変化していきます)
こういった災害で値が荒れている時にトレードをすることについては賛否があるかと思いますが、
私は、トレードで生計を立てている方は状況に応じたトレードはありだと思っています。
もちろん、実際に被災されていたり、手助けをする必要のある立場に立っている方は、それを優先することは当然のことですが、
トレードを収入源としている方は、これも生活のかかった仕事です。
そして、収入を得ることで、「収入があったから少しでも寄付や募金をしよう!」
という気持ちになるのなら、それは立派なことだと私は思います。
これって我々トレーダーでもできることですよね。
ちなみに、私はこういった災害の時にタイムリーな新規トレードを行うことはありません。
但し、これは、「こんな時にトレードをする」ということを否定しているのではなく、
私自身が、こういった場面でトレードをすることを得意としていませんし、そんな手法をただ単に持ち合わせていない、というだけの理由からです。
こういった災害の時には、お金は大きなエネルギー源になります。
それは間違いのない事実だと思います。
悪くお金儲けをしている一部の方は除いて、多くのお金持ちの方は、
『お金』というもので、何らかの寄付や、社会に貢献している方がたくさんおられます。
トレードは正当なお金の稼ぎ方です。
少し話が反れてしまいましたが、無理に寄付や社会貢献をと意気込むのではなく、
トレードで稼いだお金で余裕ができれば、自分のできる範囲内で、少しでも何か役に立てることができる行動を取っていく意識を持つことが大切だと思います。
コンビニなどに設置されている災害募金で少額でも構わないと思います。
小さい力が集まれば大きな力に変化しますので‥
実践的なお話として・・・
実践的なお話として、こういった災害が発生した際に、玉を保有している場合は、
必ず損失を最小限に抑えるよう『逆指値手仕舞い注文』を入れておおきましょう。
たまたま売り玉を保有している状態で下がれば損失にはなりませんが、
持っている玉と逆方向に動いてしまった場合には、莫大な損失になる可能性があります。
こうなってしまうと、物理的な負担もさることながら、後々精神的な負担にもなってしまいます。
とはいえ、冒頭にも書きました通り、実際に災害に遭遇してしまった時には、
そんな操作はもちろんのこと、身を守ることが精一杯で考える余裕すらありません。
ですから、常に何が起こっても対応できるような備えをしておく必要があります。
これは、トレード手法によっても考え方は変わりますが、
日々のトレードの時から、
エントリー注文を入れて約定した場合は、『逆指値手仕舞い注文(損切り設定)』を、できるだけ早いタイミングで入れる
ように心掛けておきましょう!
そうすることで、損失は限定的になりますし、落ち着いた時に「しまったー」という後悔で、
不要な心理的負担を軽減することもできます。
特に、先物取引では取り返しのつかない事態を招いてしまうことにもなりますので注意してください。
逆指値は必ず『成行』で・・・
皆さんご存知だとは思いますが、逆指値注文には執行条件として『指値』と『成行』が存在します。
逆指値や指値、成行についての言葉の意味や、証券会社によっての注文方法については、以下のページを参照ください↓
⇒ 注文の仕方が知りたい!各証券会社注文の種類とその名称説明【保存版】
- 逆指値指値
- 逆指値成行
という2パターンが選べます。
簡単にはどういう意味を指すかと言いますと、
- 逆指値指値 ⇒ この価格になった時点で逆指値を執行してください
- 逆指値成行 ⇒ この価格以下になればいくらでもいいので執行してください
という意味です。
何か突発的なことが起こった時は、価格が飛んで(ギャップを空けて)どんどん離れていくことも珍しくはありません。
そんな時、例えば逆指値指値注文を入れていると、
買い玉保有中に、現在価格22100円で22000円を割り込んだら手仕舞いをしようとした時の注文方法は、『逆指値21990円指値』となり、
仮に、21990円を飛び越えて(ギャップ)21980円で付いた場合は、逆指値が執行されなくなってしまいます。
それは、21990円を通過することなくスルーしてしまったからです。
「逆指値注文を出しているから大丈夫」と思っていても、こういったことも発生してしまいますので十分に注意してください。
逆に、逆指値成行注文であれば、例え21990円が飛んだとしても執行されることになります。
普段から何気なく操作していることも、もう一度改めて内容を確認しておいてくださいね。
どういった状況でも、普段からトレーダーとしてできる限りの対策を取り、
『リスク管理、資金管理』をしておきましょう!
今回の投稿は以上となります。